鈴木祐さんの『最高の体調』を読みました。
30歳になったあたりから疲れが取れにくくなってきていたところで、メンタリストDaiGoさんの『僕が日本で一番尊敬する人の本です』という帯に惹かれて買いました。

この本によると、現代人の不調は、現代の生活環境に身体が適応出来ていないところに原因があるそうです。
もともと狩猟民族だったころには無かったのに今はあるもの、少なかったのに多くなったもの、多かったのに少なくなったもの、そういうものが現代人にはストレスになり、不調の原因になるのです。

例えば、食事。
トランス脂肪酸という植物油に水素を付加して作られた人工の油ですが、狩猟民族のころは当然無かった新しいものなので、肝臓が上手く対応できず、コルステロールが一気にふえてしまうのです。
カロリーは、狩猟民族のころに比べて現代人は摂取量が多いので、肥満の原因になってしまいます。
食物繊維は、狩猟民族のころに比べて現代人の摂取量は少ないので、食物繊維を餌にする善玉の大腸菌が少なくなってしまいます。

けど、現代人は狩猟民族に戻ることはできません。
なので、現代人が今の環境の中でなるべく体調を整えるにはどうすれば良いか。
無理だろうと思ってしまう極端なことではなく、実行可能な案が書かれていることが本書の魅力だと思います。

食事以外にも、ストレスだったり、死生観だったりと、人生を楽しく過ごすために有意義なことがたくさん書かれていました。

この本を読むときは、サピエンス全史も一緒に読むと、もっと理解しやすいと思いました。
是非オススメの一冊です。